第22回 尺八-音を肌で感じよう

今回は尺八奏者クライブ・ベルさんをお迎えし、生演奏の尺八を存分に堪能させて頂きました。「五木の子守唄」を目を閉じて聞いていると、日本の懐かしい景色が浮かんでは消えて、瞑想しているような気分に。そして、尺八演奏の民謡、小諸馬子唄は、クライブさんが尺八を吹く合間に掛け声を入れて吹かれていて、日本的な情緒も感じ素敵でした。(余談ですが、クライブさんが小諸市に日本で一番高い位置に駅があった気がする、と話されていましたが、それは小諸ではなく同じ長野県の野辺山(のへやま)1345.67mという所のようです。)

フルートも演奏してくださったクライブさん。尺八とフルートの違いについても面白い発見がありました。しかし、単に素材だけではなく、それを創る人、聞く人の文化や宗教にもその音色の違いに関係があるように思いました。そして尺八の音と音の間にわび・さび(侘・寂)にも通じる何かを感じたような気がします。

また、この尺八も息遣い、呼吸法が重要だと知りましたが、ヨガも呼吸、Ujjayi Breath(ウージャイ)呼吸法がとても大事で体の中からエネルギーがわくのを感じさせる呼吸法です。呼吸法には体調を整えたりダイエット、精神安定など様々な効用があります。普段無意識に呼吸をしていますがこれを機に皆さんも自分の呼吸を感じてみてください。将来、この呼吸法や健康に関してのセミナーも企画していきたいとと思います。

もっと尺八を聴きたい方には、4月にクライブさんが出演されるイベントもありますので、是非足を運ばれてみてください。

http://www.japansociety.org.uk/event/guitar-recital/

演奏中のクライブさん。息遣いまで感じられました
演奏中のクライブさん。息遣いまで感じられました

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間近で聴く尺八、癒されます
間近で聴く尺八、癒されます
毎回好評のお弁当 彩り、味も大満足!日本らしさが満載のお弁当でした。
毎回好評のお弁当、今回は「雅楽弁当」です。 彩り、味も大満足!日本らしさが満載のお弁当でした。
オリジナルお品書き(楽器を演奏する素敵なイラスト付!)
オリジナルお品書き(楽器を演奏する素敵なイラスト付!)

 

(2016年3月)

 

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****Mr Clive Bell’s Profile****
Clive Bell is a musician, composer and writer with a specialist interest in the shakuhachi (Japanese flute), khene (Thai mouth organ) and other East Asian wind instruments. He currently tours with UK-based Japanese drumming group Taiko Meantime, and joins koto and shamisen players to perform the Japanese classical repertoire. He toured with Jah Wobble, including shows at Ronnie Scott’s and the Glastonbury Festival, Walk Cheerfully, Yasujiro Ozu’s 1930 comedy gangster movie and substantial recording history as both as his solo album, Shakuhachi: ( reissued in 2005 by ARC Records) and as a composer for film, TV and theatrical productions (Complicit, Kazuko Hohki, IOU, Whalley Range Allstars). Jazz pianist Taeko Kunishima, Jaki Liebezeit, David Sylvian, David Toop, Jochen Irmler of Faust and Bill Laswell number among Clive Bell’s collaborators.
Based in London, he writes regularly for the music magazine Wire and shakuhachi player on Karl Jenkins’s album Requiem on EMI Classics, the final two Harry Potter movies, and the Hobbit.
His shakuhachi playing has been featured live on Radio 3’s Late Junction and In Tune. At the BFI and at Birmingham’s Flatpack Film Festival, www.clivebell.co.uk

第21回  マーラ・ヤマウチさん  マラソンと・からの人生トーク

セミナーへご参加いただいた皆様、ありがとうございました。お蔭様で今回も盛況のうちに開催することができました。

マーラさんのお人柄はいつ会っても魅了され、あのガッツポーズで走っていらっしゃる彼女は、昨夜の慎ましやかに座られてお話をされている姿からは想像できませんが、それでも内面からにじみ出る、競争心、Determination、ゴール目指して走りぬかれる熱さを皆さんも感じて頂けたことと存じます。皆様の今後のRunningに何らかの影響を与えると同時に、「これから走るぞー!」と決心された方もいらっしゃったのではないでしょうか。小さいステップからとのことで、まずは5キロのパークランからでもいいですね。そして、マーラさんもジョークで『これを機に私も走ってみたい!』とおっしゃっていましたがまた彼女の颯爽とした走りを是非みたいですね!(リッチモンドパークでよく練習をされているそうですよ)

今後筋トレ、ランニングのコーチ等ご希望があれば、ぜひマーラさんにご連絡くださいませ。彼女が話していたスエーデンのファートレック(スピードプレイ)は、ウォームアップ→ダッシュ→歩く→坂道ダッシュ→坂道歩くなど穏やかな流れが続いてもよし、ほとんど休憩を取らずにオーバー気味で走ってもいいようで、十分に肉体を鍛えられることに加えて、お友達同士で、また明確な計画を立てずにダッシュしたり走っても問題がないトレーニング方法で、時計を見ながら無理に走る必要がないので楽しく走ることが出来ると思います。これと似た感じで、少し体力に自信があり痩せたい人にはインタバルランがいいようです。一時的に強度を上げた高負荷な動きと、軽いストレッチなどの低負荷を交互に繰り返すトレーニング方法で、このトレーニングの目的は、短期的に身体機能の向上、カロリー燃焼、筋肉強化というダイエットにも役立つ効果的な運動法の1つで、一時間軽い運動を行なっている人と比べると半分の時間で3倍の脂肪減少が得られるそうです。

 

また、次回も皆さんでマーラさんを囲み、続編も企画したく思っていますので、それまで皆さん、Keep Running!!」しましょう。

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まずは自己紹介から
流暢な日本語で丁寧にお話くださいました
流暢な日本語で丁寧にお話くださいました

食事をしながら質問タイム

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食事をしながら質問タイム
ロンドン五輪の際の特注シューズと、国際大会でのメダル!
ロンドン五輪の際の特注シューズと、国際大会でのメダル!
「快走弁当」十五穀米と走るために必要な栄養万点お弁当
「快走弁当」今回は、メキシコに住む少数山岳民族のタラウマラ族の人々は粗末なサンダル履きで険しい山道を日に100キロ以上も走るそうで、その秘訣は彼らの食事にあり、様々な穀物を炊いたミネラルたっぷりの雑穀ご飯を食べているそうです。十五穀米を中心に走る事に必要な特にミネラルと炭水化物を美味しく摂取できるようなお弁当をつくってくださいました。いつもありがとうございます!

(2016年2月開催)

<マーラ・ヤマウチさんのプロフィール>

Profile photo

英国外務省外交官の職歴を持ちながら、世界トップレベルで活躍したマラソン選手という異色の経歴のマーラさん。英国の外交官として日本駐在経験もあり、日本語を流暢に話され、サッチャー英国元首相の日本訪問時に通訳を務め、2000年沖縄G8サミットの準備や、2002年日本開催サッカーワールドカップの英国チームのサポートやフーリガン対策に、奔走した経験をお持ちです。そして、日本駐在時に結婚した日本人の夫は、金融マンのキャリアーを捨てコーチ/マネージャーを務め、二人三脚での取り組みは、初マラソンから4年で北京五輪6位という快挙を生み出し、英国では2番目に早いロンドンマラソン録保持者。本当に素晴らしいですね!最近では、問題になっているロシアのアスリートのドーピング問題の真相とかにも迫られています。

本格的にマラソンに取組みはじめた頃は、職務とランニングを両立するため、ジョブシェアリングやパートタイム勤務など英国外務省の柔軟な職務制度を最大限に利用し、マラソン界でも素晴らしい記録を残されました。

現在は競技者としてだけではなく、英国外務省の職歴とマラソンの両立といったキャリア形成の観点からビジネス界からも注目されて日本と英国で講演、イベントやランニング大会への出場、学校訪問やチャリティー活動にも関わり引退後も活躍をされています。

主な実績

  • 北京オリンピック 英国代表     6位入賞     2008年
  • 大阪国際女子マラソン                    優勝                2008年
  • ロンドンマラソン                         準優勝            2009年
  • 東京国際女子マラソン                    3位                 2008年
  • 横浜国際女子マラソン                    3位                 2011年
  • マラソン英国歴代女子2位の記録            2:23:12 (ロンドンマラソン時に確立する。) 

履歴

  • 1973年生まれ
  • オックスフォード大学セントアンズ校政治経済学部卒
  • LSE政治経済修士課程卒
  • 英国外務省〈途中駐日英国大使館勤務〉勤務を経てマラソン選手となる〈英国外務省休職〉
  • 2013年3月~9月 英国外務省復帰 〈9月退職〉
  • フリーランスとしてコーチング・スポーツ健康推進活動を始める